パニック障害になったら、
仕事はせずにゆっくり休んで心の安定と治療に専念した方が良いのでは?
周りに迷惑をかけるのでは?
と心配になりますよね。
一方、生活があるためそうも言ってられないという方も多いのではないでしょうか。
もれなく私も子供がいるので働かなくてはならない立場です。
ちなみに私は、障害になって一度退職し、その後就職をして現在も勤務しています。
今は、無理なく勤務できているので今の私は間違いなく
働いた方が良い場合
だと思います。
しかし、以前の私は間違いなく
働かない方が良い場合
に該当すると思います。
このようにパニック障害でも働いた方が良いと思う場合、働かない方が良いと思う場合もあります。
また、パニック障害におすすめの仕事にはどんなものがあるのか?
などについて私の経験を元に書いていきたいと思います。
働いた方が良い場合
今の私は、働いた方が良い場合と上記で記載しましたが、
働いていて良かったと思う点は
・金銭的余裕が生まれる
・社会に役立てていると自己肯定感を上げることができる
・自分もやればできると自信がつく
・規則的な生活を送ることができる
などという点があります。
では、働いた方が良い場合というのは具体的にどのような体調の時なのかを書いていきたいと思います。
体調が安定してきている
当然ですがパニック発作がよく起こっていると仕事は難しいです。
体調が安定していない時はいつ起きるかわからないパニック発作に怯え、考えそのものもまとまりません。
私の記憶では、1日を無事に過ごし終える
ということだけで精一杯でした。
体調が安定してきている目安の一つは、
物事を冷静に考えることができる
ということだと思います。
私もパニック発作がよく起きる時期に考えていたことのメモなどたまに見返しますが本当に意味不明です。
この時期にきちんと休まないとパニック障害が悪化し治りにくくなるだけでなく、自己肯定感を下げて自分のことを嫌いになってしまう可能性がありますので焦らずゆっくり休んだ方がいいでしょう。
自分の好きな場所で働ける
こちらは環境の問題です。
人によると思うのですが、今でも私は働く場所を指定されるというのは難しいです。
出社する日もありますが、場所を指定されるとそこから逃げ出せないと考えてしまうようで突然発作が起こりそうになってしまします。
ですので、出社しても会議などない時間は会社近くのカフェやコワーキングスペースなどで作業させてもらっています。
発作が出そうになっても、
ちょっと出てきます。
といって外出できると思うだけでかなり緊張が解けます。
実際に、外に出る出ないというよりは
いつでも外に出ることができる
という心の余裕をもつことが大事なのではないかと思います。
自分で労働時間を調節できる
何度もお伝えしていますがパニック障害にとっての天敵はストレス、疲れです。
これはもう、ほぼ間違いがないと自分の今までの経験を通して確信しています。
ですので、(特に立ち仕事などで)
疲れたけどまだ退勤できないから続けないと、
という仕事は難しいのではないかと思います。
調子が悪い時は遠慮なく休む。
調子が良い時はたくさん働く。
今は、働き方もたくさんあります。
フリーランスもですが裁量型勤務などもありますので、諦めずに自分の労働環境には徹底的にこだわることをお勧めします。
働かない方が良い場合
では逆に、働かない方が良い場合はどの様な時なのでしょうか。
働かない方が良い場合に、無理をすると予期不安も増えてしまい結果パニック障害が悪化してしまうという一番避けなくてはならない状態になってしまいます。
そうならないためにも、働かない方が良い場合をよく理解し必要あらばしっかり休むことをお勧めします。
急性期
パニック障害には急性期という時期が存在します。
頻繁に発作が起こる時期です。
その時期は私も家にいるだけで
1人が不安で発作。
お風呂が怖くて発作。
外出が怖くて発作。
とにかく1日を終えるということ以外何もできません。
この時期は、発作の恐怖に怯えながらも無事に1日を過ごし終えただけで素晴らしいことです。
焦る気持ちもあると思いますが、この時期はゆっくり休んだ方が良いと思います。
医師からストップがかかっている
医師は、客観的に今の自分がどの様な状態なのかということを教えてくれるので指示には基本的に従った方が良いと思います。
私は、1つの病院にしかかかってないので1人の先生しか知らないのですが先生の見解を大事にしており、全面的に従っています。
一時期、今の職場でタスクが多すぎで限界を越えそうになった時があったのですがその時も先生に相談に行き
「休んだ方が良い」
との診断をもらったのですぐ休みました。
今振り返ればあの時期はもう一杯一杯になっていたので、自己判断で無理せず先生の指示に従って良かったなと思います。
パニック障害の人におすすめの仕事
では、仕事内容はどの様なものがお勧めなのでしょうか?
ここでも基本的にストレスがかからないという点がポイントです。
以下で詳しく説明していきます。
データ入力
データ入力はそこまで難しい知識も必要なく、比較的自分のペースで進められるのでお勧めです。
今は完全在宅でOKな会社も増えているのでゆっくり探してみるのも良いと思います。
ライター
こちらも、データ入力同様比較的難しい知識などなくてもでき、自分のペースで進めることができるのでお勧めです。
私も、書くことは好きなので本業とは別にたまにライティングのお仕事受けています。
納期はあるものの、完全に自分のペースでできるのでとてもお勧めです。
イラストレーター
こちらは、絵が上手で、ある程度ソフトの使用方法をマスターする必要がありますが使いこなせてしまえばかなり需要があると思います。
仕事を受けるうちに、顧客がついてくると思うのでやりがいも感じ、自己肯定感も上がるのでできる方はお勧めです。
私は残念ながら絵が上手ではないのでできませんがイラストレーター自体は仕事で使っています。
使い方も最初こそ少し難しいですが、今は色々な使い方の動画もあるので興味がある人は学ぶ価値はあると思います。
WEBデザイナー
少し知識をつける必要がありますが、WEBデザイナーもパニック障害にはお勧めです。
私もこの業界に入り始めた時にはWEBデザイナーもやっていました。
クライアントと折衝などありますが、基本的にお打ち合わせもオンラインででき、自分のペースで進めることができることが多いのでお勧めです。
仕事でストレスがかかった時の対処法
どれだけ心がけていてもやはり、働いているとストレスはかかってしまうものです。
では、ストレスがかかってしまった時はどのように対処するのが良いのでしょうか?
ここは、私の割と得意分野なので詳しく説明させてください。笑
リラックスする
基本的に、パニック障害になってからは私は自分にめちゃくちゃ甘いです。
それは悪いことではなく、身をもって自分の心身の健康より大切なものなど存在しないと分かったからです。
お金?仕事?家族?健康的な食事?
どれも大切ですが、それは心身ともに健康であってこそ。
疲れたかも、、
と思ったらすぐにリラックスします。
・好きなアロマを焚く
・週末に温泉に行く
・寝る
・美味しい料理を食べる
などです。
週末まで持たなそうな時は、仕事を休みます。
自分を責めない
仕事をしていると、人間なのでどんな人でもミスは起きます。
仕方ないです。
ミスをしたこと自体は次に活かします。
しかし、
またミスしちゃった。。
私ってダメかも‥
などの考えは不要であり無駄です。
何度もその考えをして自己嫌悪に陥り、自己肯定感ゼロを経験してきた私だからよくわかります。
完全に無駄な考えなのでやめた方が良いです。
毅然とする
仕事をしている以上、基本的に人間関係が発生しますよね。
私も、以前は人間関係をかなり重視する方で、人間関係を良好に保つために自己犠牲をしていた時期もありました。
しかし、パニック障害になってからは自分第一です。
自分の体調と、自分の心が無理そうなら、無理だという。
オーバーワークはしない。
ちなみに、自己犠牲をしていた時期と、今の自分第一になってから職場の人間関係が変わったかというと特に今のところ変化ないです。
無理なものは無理だと言っていいんだ。
と改めて思いました。
まとめ
パニック障害になってしまったが故に、仕事を辞めないといけないのか。
周りに迷惑をかけているんじゃないかなどと心配する必要はありません。
ゆっくり休む時期は焦らず休んで、働ける時期になったら自分に合った仕事を探していくのが良いと思います。
しかし、前提として一番大事なものは自分の心身の健康です。
健康であってこその仕事です。
優先順位をを間違えてはいけません。
働き方含め、無理をしなくて済む仕事を焦らずにじっくり探していくのが良いと思います。