精神的にしんどかったり、仕事が多忙できつかったりなど、心も体も追い込まれてしまった結果、パニック障害を発症してしまった人は多いのではないでしょうか。
発作を起こすまいと、過度な不安や緊張から余計にしんどくなってしまいますよね。
私もその一人で、ストレスによってある日突然パニック発作を起こし、今現在まで完治はしていません。
実はパニック障害を抑えるために、筋トレが注目されていることをご存じでしょうか?
今回は、パニック障害と筋トレについて書いていきますので、参考にしてみてください。
そもそもパニック障害とは?
パニック障害とは動悸やめまい、呼吸困難などの発作が突然発症する病気のことを指します。
パニック障害は意図せずに動悸や呼吸困難などが発生するため、公共交通機関での移動だけではなく外出すら難しくなる、とてもしんどい病気です。
また、人によっては緊張する場面では何ともないのに、そこから解放されると発症するケースもあります。
最近よく耳にするパニック障害ですが、外見には傷やケガが見受けられないため、事情を知らない人には理解されにくい病気でもあります。
いくら説明しても、なった人にしかこの恐怖の感覚はわからないと思います。
現在では、100人に1人か2人くらいがパニック障害だと認められているため、自分だけではなく家族やまわりも発症する可能性があります。
筋トレがパニック障害に効果的と言われているのはなぜ?
実は、うつ病を改善するためには筋トレが効果的と言われており、パニック障害も同様に効果に期待できるのではと言われています。
ではなぜ心の病気に筋トレが有効なのでしょうか?
筋トレ中はかなり集中しているから
少し頑張って筋トレをしてみると、集中しているため、気持ちの切り替えができます。
つまり、不安や苦痛なことが頭にでてこなくなる可能性があるということです。
トレーニングジムに行って少し体を動かすだけでも集中できますし、行動を起こすきっかけにもつながります。
また、筋トレは自宅でも気軽にできることからおすすめの方法です。
精神的にも肉体的にも整うから
長期的に外出を控えていると、どうしても不健康になってしまい、パニック障害以外にも病気につながる可能性があります。
ですが、筋トレをすると体を動かすわけですから、精神的にも肉体的にも整います。
本格的に筋トレを続ければ、徐々に体型の変化も見られますので、それだけでも少し自己肯定感が上がり前向きな気持ちになれます。
トレーニングジムへ行けば交流により発作を忘れられるから
少しハードルは上がるかもしれませんが、トレーニングジムに行けば、スタッフの方や会員さんと交流が生まれる場合があります。
ですが、みなさんはトレーニングが目的で利用しているわけですから、長い雑談はなく、軽くあいさつをされたり、調子を聞かれたりするだけにとどまります。
いきなり深い会話をするのは抵抗がありますが、トレーニングジムは簡単なコミュニケーションができるため、ちょっとした気分転換にも期待できます。
トレーニングジムに通う楽しさを知ることにより、前向きに行動できます。
セロトニンが増えるから
セロトニンとは、幸福感を感じさせてくれる神経伝達物質のことを指します。
セロトニンは幸せホルモンとも言われているため、私たちにとっては必要な物質だと言えます。
ですが、何らかの理由でセロトニンが減少すると不安定になりパニック障害につながる可能性があります。
セロトニンを増加させるためには、規則正しい生活や光を浴びる、運動をすることが重要だと言われています。
つまり、筋トレをすることによりセロトニンの増加に期待できるため、一時的にでも幸せな気分を感じられます。
自分に自信がつくから
ブヨブヨな体と、スタイリッシュな体ですと、どちらがなりたい体型でしょうか。
おそらくほとんどの人は、スタイリッシュな体になりたいと考えているはずです。
当然、パニック障害により外出が難しくなると、普通の人はどんどん体力が失われ体型まで変化していきます。
私もパニック障害で外出をしなくなって7キロ増加しました。
ですが、しっかり筋トレを継続するとスタイリッシュな体にだんだんと近づいていくため、少しずつ自分に自信がつくようになります。
自信が持てれば、いろんな不安要素が消える可能性があるため筋トレに大きなメリットを感じられます。
メリット
・外出することで気分転換になりふさぎ込まなくなる
・セロトニンを物質的に増やす
・体が引き締まることで自信がつく
・体力がつく
・筋トレ中は不安要素を考える暇がない
パニック障害が筋トレをするなら何を選ぶべき?
筋トレとひとくちに言っても、ランニングなどの有酸素運動もあればダンベルを使った本格的なものもあります。
筋トレをほどんどしたことがないのであれば、ウォーキングなどの体に負担が少ないメニューからはじめるべきです。
体が徐々に慣れてきてなおかつ筋トレ意欲があれば、ランニングや腕立て伏せ、腹筋などを取り入れるとベストです。
また、もっと本格的に筋トレをはじめたい場合は、トレーニングジムに通うのもいいでしょう。
トレーニングジムであれば、さまざまなマシンが置いてありますし、環境になじむと居心地の良さも感じられるかもしれません。
多くのトレーニングジムでは体験や見学ができるため、ハードルはかなり低いく私も実際にパニックになってから体験に行っています。
体験だけでもかなり気分転換になりました。
パニック障害が筋トレをする際に注意するべきことは?
これから筋トレをはじめる場合、いくつかの注意事項があります。
その注意点をしっかり理解し守り続ければ、筋トレを継続できるとともに、パニック障害の改善にも期待できるでしょう。
いきなり無理なメニューは組み込まないこと
筋トレ初心者の場合、理想的な体型になりたい、発作を抑えたいと焦ってしまい無理なメニューを組み込んでしまうことが考えられます。
体が慣れていないのに無理なメニューを組み込むと、余計にしんどくなり、筋トレが嫌になってしまう可能性があります。
それどころか、パニック障害が悪化し予期不安が強くなってしまう可能性もあります。
ですから最初は無理のないよう、やさしめのウォーキングからはじめて、体が慣れてきたと感じた頃に本格的な筋トレへ進むといいでしょう。
いきなり無理な筋トレは逆効果になる可能性がるので要注意。
ケガや事故には注意すること
筋トレでもっとも注意しなければならないのは、事故やケガです。
例えば外でランニング中に事故に巻き込まれたり、ジムや自宅でもダンベルでケガをしたりする可能性があります。
筋トレ中に余計なことを考えながらやると、どうしてもケガや事故につながる可能性があるため、しっかり集中して行うことをおすすめします。
水分補給はしっかり行うこと
筋トレに夢中になってしまうと、ついつい水分補給を忘れてしまいがちです。
水分補給を忘れると脱水症状となり、筋トレどころではなくなってしまいます。
筋トレ中はこまめに水分補給を取り、体調に異変を感じた場合はすぐに中断するよう気をつけるべきです。
筋トレ時に水分補給をする場合は、水をはじめ、スポーツドリンクやプロテイン、麦茶などが推奨されています。
何らかの薬を飲んでいる場合は医師に相談すること
もし、パニック障害により投薬療法を行っている場合、薬によっては何らかの副作用が発生する可能性があります。
例えば、副作用がふらつきや眠気の場合、筋トレを無理に進めると事故やケガにつながってしまいます。
もし、何らかの薬を飲んでいる場合は、事前に医師に筋トレをしていいのかどうかを確認しておくと安心です。
思わぬ事故やケガを防止するためにも、必ず主治医に確認をした方が良い。
まとめ
何らかの理由により、パニック障害になってしまう人は非常に多い傾向にあります。
それは、幼少期の環境の問題であったり、社会人になって強いストレスや不安を感じたりなど原因はさまざまです。
ですが、筋トレによりパニック障害が改善される可能性があればどうでしょうか。
筋トレは体を動かし健康維持もできますし、なによりストレス発散ができるためおすすめの方法です。